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放射線技師の仕事とラジエーションハウス第1話の感想

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診療放射線技師のカズッチです!

ラジエーションハウス面白かったですね~。

色々とつっこみたいところも多かったですが、診療放射線技師という職業はあまり仕事内容が知られていないのでドラマ等でも知ってもらえるのはうれしいですね。

ドラマの第1話に出てきた内容を振り返りながら色々と解説してみたいと思います。

 

放射線科医とはどのような役目?

CTやMRIで得られる情報量は通常のレントゲン撮影とは比較できないほど情報量が多くなります。

放射線科医はそれらの画像を見て診断をして、結果を主治医に報告をします。

主治医はその報告書を見て診断や治療を進めていくのです。

 

実は大きな病院の医師や専門医になればなるほど医師の読影力(画像から病気を読み取る力)は限られてきます。

自分の専門分野以外の画像を読むことができない医師はかなり多く、専門外の部分は見落としも増えてしまします。

そのため全ての分野の画像を専門で診る事ができる放射線科医が画像を診断するのです。

 

最近は小さい病院やクリニックにもCTやMRI装置を設置しているところが増えてきました。

放射線科医は数が少なく、小さい病院やクリニックでは基本的に主治医が画像を診断しています。

しかし、インターネットの普及によりCTやMRI画像を契約した放射線科医に送り読影してもらう遠隔読影が普及していて、放射線科医のいない小さな病院等でも放射線科医に画像を診てもらう事ができるようになりました。

 

MRI検査は脳動脈瘤クリップがあっても検査できる?

 MRI検査は金属などの磁性体があると検査することができません。

最近の手術ではMRI検査を視野に入れて磁石に反応しないチタンなどの金属を使って手術することが増えてきています。

脳動脈瘤クリップも最近は磁石に反応しない物を使っていますが、手術がかなり昔に行われていたり、クリップの金属の種類が不明の場合はMRI検査が行えない可能性もあるのです。

ドラマでは手術をした大学病院にクリップの種類を確認してMRI検査を行っていると思われます。

新人技師の知識と技術

ドラマでは新人技師が金属アーチファクトのことを知らずに「脳が溶けてる!」って驚いてましたが、いくら何でもアーチファクトの基礎知識がないと国家試験には合格できません。

※アーチファクトとは画像のノイズの事で、動きによるブレや金属によるノイズなど原因は様々です。技師は常にアーチファクトと戦い続けています!

 

一般の人に分かりやすく説明する係として無知な新人技師の立ち位置が必要なんでしょう。

 

しかし、実際のところ新人の技師は技術・知識ともに乏しく、たくさんの症例から学び医師と同等かそれ以上の読影力を身に付けなければなりません。

ドラマで言われていたように、マニュアル通りの撮影だけしているようでは本当はだめなんですよね。

マニュアルに従って撮影するだけなら看護師や医療事務の職員が撮影しても同じ画像になり、診療放射線技師は必要なくなります。(もちろん法律的には有資格者以外が撮影してはいけません) 

我々診療放射線技師はマニュアルを基本として患者の状態や症例に合わせて撮影条件や撮影体位を工夫して病気を正しく診断することが出来る画像を作り出さなければなりません。

そのためには撮影の知識や技術だけではなく病気に対する知識も身につけなければいけないのです。

 

造影剤ってどんな薬?何のために使うの?

作中で造影検査を強行しようとするシーンがありますね。

造影検査とは体の中にエックス線を通さない物質を入れて撮影をすることで、病変の状態を詳しく見る検査の事です。(※MRIでは違う作用の造影剤を使います)

 

胃の透視検査で使うバリウムが一番知名度の高い造影剤ではないでしょうか?

今回使おうとしていたのはヨード系の造影剤で、バリウムとは違い血管内に直接流し込んで使用する造影剤でした。

口から飲む造影剤と違い、直接血管内に入れるので副作用も起きやすい検査方法になります。

 

造影剤のメリットは詳しく病変を知ることができるのですが、デメリットとして副作用があるという事です。

特にヨード過敏や内臓機能の状態の悪い患者に使うと重篤な症状を起こしてしまい、最悪の場合死亡するケースもあります。

過去に造影剤のアレルギー反応を起こした経緯がある患者はアナフィラキシーショックといって、より強いアレルギー症状を起こす可能性があるのでとても危険です。

 

ちなみに、造影剤は結構値段が高いし掃除も大変なので、落として1本無駄にするようなことをしたら、こっぴどく怒られます。

診療放射線技師と医師の関係

ドラマでは診療放射線技師と医師の力関係が描かれていましたが、診療放射線技師は医師の指示がなければ撮影を行うことができません。

診断するのは医師であり、診療放射線技師はただ写真をとる係と考えている医師が多いのも確かです。

しかし、診療放射線技師が撮影する画像が最適のものでなければ医師も正しく診断することができません。

そして、知識を身に着け医師と同等以上の知識で話ができるようになれば医師との信頼関係を築き、症例についてディスカッションすることもできるようになります。

ちなみにドラマの主人公は医師の資格を持っているので問題ないのですが、診療放射線技師が医師の指示なしで勝手に撮影をしたら完全に法律違反です!

診療放射線技師が付けているバッジは何?

診療放射線技師がバッジをつけていたのに気づきましたか?

これは放射線被ばくを測るための物で個人被ばく線量計と言います。

男の人は胸に女の人はお腹に付けています。造影検査の時は首に巻いたプロテクタのところに着けているシーンもありましたね。

放射線業務に従事する者は被ばく線量を測定し、一定量を超えると業務を行うことができなくなります。(通常そんなに大量に被ばくすることはありません)

 

ちなみに、検査を受ける患者には上限が定められていません。

しかし、法律で必要な画像を得るための最小限の被ばくに抑えるように定められています。

診療放射線技師の仕事は最小限の被ばくで最大限の検査結果を出す事です。

そのために私たちは日々技術と知識を高めています。

 

【月9ドラマ】ラジエーションハウス第1話の感想(視聴率12.7%)

影の存在である診療放射線技師の切ない部分も描かれていて、とても感情移入できました!

「医師が診断できるのは私たちが撮ってる適切な画像のおかげなんだぞ!」って言いたい技師は多いと思います。

新卒技師の技量不足も少し大げさでしたが的を射ていると思いました。

最初は知識、技術、自信などなど足りないものが多すぎて不安だった20年前を思いだしました。

原作を見たことがなかったので、主人公の五十嵐が医師の指示なしでMRI検査を行っているのを見ながら「完全に法律違反だけど大丈夫なのかな?」と少し心配になってしまいましたが、医師免許を持っていたんですね。

 

現実的な話をすると医師と技師の給料差はとてつもない額です。

医師免許持ってて技師として働く人間は絶対にいないと思いますが、今後も無茶していくためには医師免許は持ってないと無理なんでしょうね。

今後の展開が楽しみです。

 

まとめ

今まで影の存在だった診療放射線技師にスポットが当たったのはとても嬉しいです。

ドラマの演出等で多少大げさなところはあるかもしれませんが、技師の仕事は医師を支える大切な仕事です。

ぜひラジエーションハウス見て診療放射線技師に興味を持ってもらえると嬉しいです。

 

ラジエーションハウス第2話の感想と解説はこちら↓

診療放射線技師としてラジエーションハウス第2話の感想と解説をまとめました! - 結婚したいアラフォー男の活動報告ブログ

 

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