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【月9ドラマ】ラジハ第2話を見た診療放射線技師としての感想と解説!

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現役診療放射線技師のカズッチです!

ラジエーションハウスの第2話が終わりましたね、

第1話の視聴率は関東地区で12.7%だったみたいですね。

外科系の医療ドラマのような緊迫感はないかもしれませんが、画像診断の重要性や診療放射線技師の立場などが描かれた面白いドラマだと思います。

登場人物も個性がかなり強いので、今後の人間関係などがどうなるか楽しみです。

ネットで感想を見ると一般の方の評価が分かれていますが、診療放射線技師の意見も様々ですね。

裏方である診療放射線技師の事を知ってもらうために、今後もみなさんに見てもらえる事を期待しています。

ラジエーションハウスの内容を振り返りながら感想と解説をしていきます。

 

【月9ドラマ】ラジエーションハウス第2話の感想(視聴率12.3%)

離婚してなかなか子供に会えない私には胸が苦しくなる話でした…

私の息子はもうすぐ5歳で、一時期膝が痛いと言っていたのを思い出し、辛くなってきました。

小野寺技師長は息子にひどい言われようでしたが、終盤かっこよかったですね!

でも、タバコ片手にポケットに手を突っ込んだまま院内を歩き回るのはダメです!

個人的には前回より面白かったです、今後も期待できそうですね。 

五十嵐のセリフは本質をついている!

オープニングで五十嵐が院長に言っていた「技師の撮る良質な画像がなければ正確な診断はできない」というのは、とても大切な事です。

医師がどれだけ優秀でも、画像の質が悪ければ正しい診断をすることはできません。

診療放射線技師は医師に正しい診断をしてもらうために撮影の技術だけではなく病気に関する知識も持っておかなければ、良質の画像を撮ることはできません。

病気に対する知識を身につけるために医師免許を取得した五十嵐はやりすぎですが、診療放射線技師も病気に対する勉強を常に続け、知識を身につけなければならないのです。

MRI検査室への持ち込み制限がある!

MRI装置は大雑把に言うと超強力な磁石なので、MRI室は強力な磁場が発生しています。

そのため、磁石に反応するものや磁力に弱い物をMRI室に持ち込むことはできません。

スマホを持ち込めばスマホが壊れてしまう可能性が高いので、絶対に持ち込み禁止です。

 

そして、手術で体内に磁石に反応する金属が入っている人やペースメーカーが入っている人は検査ができません。

第1話で検査した男性は頭部に動脈瘤クリップが入っていましたが、最近の手術では磁石に反応しない金属を使用していることも多く、磁石に反応しない金属であればMRI検査は可能です。(画像に金属によるノイズは出ます)

通常は検査前に手術をした病院に金属の種類を確認してから検査をします。

 

機種にもよりますがMRIの磁力はかなり強力で酸素ボンベやストレッチャー、車イスなども引き付けられてしまいます。

酸素ボンベが飛んでいき患者さんが死亡した事例などもあるようです。(国外の事例だったと思います)

 

実際にMRIの検査が苦痛で受けるのを嫌がる方は時々います。

威能のようなスマート(?)な説得ができれば良いですが、なかなか難しいです。

MRIは検査時間も長く検査中の騒音や圧迫感が強いので、施設のよっては音楽を流したりして、患者さんをリラックスさせる対策をしているところもあります。

また、最新のMRIには内部にドーム型スクリーンがあり、そこにプロジェクタから映像を映し出して圧迫感を軽減する装置もできてきています。

診療放射線技師は医師の指示がなければ撮影ができない!

「診療放射線技師は医師又は歯科医師の具体的な指示がを受けなければ、放射線を人体に対して照射してはならない」と診療放射線技師法で決められています。

私たちは医師の指示がなければ何もできません。

もし、病気が疑われる場合に追加で検査をしようとしても医師に報告をし、指示を仰がなければならないのです。

小野寺技師長が「どんな検査をするかは、お医者様が決める事、俺たち技師が口を挟むことじゃねぇ」と言っています。

診療放射線技師には検査の必要性(施行するかの判断)に関しては何も決定する権利がありません。

そのため、診療放射線技師はどうしても軽く見られ、第1話で言われていた「診療放射線技師は医師の指示に従ってマニュアル通り撮影だけしてればいい」や第2話でも「ここの医者は技師の言う事なんか聞く耳を持たない」などのセリフに繋がります。

しかし、診療放射線技師も医師と同等の知識を持って話ができれば、医師と信頼関係を築き、疾患や検査について意見をすることが出来るようになるはずです。

現在はほとんどフィルムは使っていない!

かなり昔のレントゲン撮影はフィルムを暗室で手作業で現像していました。

暗い部屋でフィルムを現像液、定着液に漬けて1枚ずつ手作業で現像していたので、写真ができるまで時間がかかり、しかも撮影条件が悪ければ再撮影して再度現像しての繰り返しで、とても時間のかかる検査でした。

それから手作業ではなく自動現像機が普及し、現像にかかる時間はかなり短縮されましたが、フィルムの入れ替えはまだ手作業でした。

 

現在主流なのはフィルムの代わりにプレートを使ったデジタルの撮影法です。

プレートの入ったカセッテと呼ばれる箱を自動読み取り装置に差し込むだけで数十秒で画像が出来上がり、プレートは自動で初期化され繰り返し使えるので暗室の作業もいらなくなりました。

そして、最新の技術ではプレートの代わりにFPDと呼ばれる検出器に変わり、読み取り装置を必要とせずダイレクトで画像が見れるようになっています。

 

現像にかかる時間が短縮されたことで検査時間もかなり短くなり、撮影後すぐに診察することが出来るようになったので、患者さんの待ち時間も少なくなりました。

 

しかし、デジタル化は良い事だけではありません。

フィルムと違いデジタル画像データは明るさなどの調整がある程度できるので、少々撮影条件がズレていても診断に影響のない画像を作る事ができます。

画像処理の機械的技術は向上しましたが、それに伴い撮影者の技術は下がってしまっているかもしれません。

私も撮影条件には気を使って撮影しないといけないですね、初診を思い出させてもらいました。

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リ・フラウメニ症候群とは?どんな病気?

リ・フラウメニ症候群はですね…。

初めて聞いた病名です。

ガンを発症しやすい遺伝性の疾患みたいですね、知らない疾患だったので勉強になりました。

五十嵐が暗室でリ・フラウメニ症候群の話をした時に小野寺技師長は「なんだか良くわからないけど」って言ってましたが、その後詳しく説明してましたね。

ネットで調べたんですかね?

 

五十嵐はレントゲンフィルムを重ねて病変に気づいたようでした。

小野寺技師長の撮影技術がすごいと言っていましたが、何を見ていたのでしょう?

正直私もわかりませんでしたが、現在主流のデジタル画像はモニタで写真を見ます。

そのため、2枚のフイルムを重ねて見ることはできません。(もしかしたら、私が知らないだけで出来る機種もあるかもしれません)

そのため、五十嵐は画像を重ねて見るために、わざわざフイルムを現像したのでしょう。

 

左右を撮影する際に完全に対称に撮影するのはかなり難しいです。

もしかしたら小野寺技師長の完璧に左右対称に撮影されたレントゲン写真から、わずかな左右差があり骨肉腫の可能性を見つけたのかもしれません。

 

実際ここまで稀な症例の知識まで持ち合わせている技師はほとんどいないでしょうね。

診療放射線技師の学校では病気についても少しは教えてもらいますが、基本的には新卒では疾患に対する知識はほとんどありません。

現場に出てから様々な疾患に出会い、知識を身に着けていかなければなりません。

子供の骨は大人と違う?

子供の骨には成長軟骨というものがあり、大人の骨とは形が少し異なります。

レントゲン写真に使うX線は、骨などの硬い物質は白く、肺や軟骨など軟らかい物質は黒く写ります。

成長軟骨は黒く写るので、子供の骨には大人の骨にはない溝が映し出されます。(青矢印の部分)

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膝の正面の写真(左:大人、右:子供)
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膝の側面の画像(左:大人、右:子供)

成長期の子供の骨は大人の骨と違い、形に個性が強く片方だけでは正常なのか異常なのかを判断できない事があります。

診断の時には左右を比べて比較することで正常か異常かを判断することがよくあります。

そのため、正確に左右対称に撮影する技術が必要になるのです。

子供の痛みの訴えの原因

子供が膝などの関節の痛みを訴える場合で外傷などの既往がなければ成長痛の場合が多いです。

レントゲン写真で異常がなければ、ほとんどが成長痛ですが、意外な原因が隠れている場合があります。

実は子供は寂しかったりストレスが多くなると自分に関心を持ってもらうために体の痛みを訴える事があります。

特に親が忙しくて構ってあげる時間が少なかったりする場合などにお腹や足の痛みを訴える事があるのです。

決して嘘をついて関心を引いているのではなく、子供は実際に痛みを感じているらしいです。

ドラマを見ている時には寂しさからくる痛みなのではないかと思いながら見ていましたが、リ・フラウメニ症候群という稀な症例でしたね。

ドラマ内の診療放射線技師にとっての重要な言葉

終盤で小野寺技師長が「検査のたびに俺たちが早期に見つけ出してやりゃいいんだろ、それが俺たちにできる仕事じゃないかよ」と言っていました。

私たちが質の良い画像を撮影することで医師が正しく早期に疾患を見つける事が出来ます。

そして、読影室にいる甘春のところに来た院長が「ここに病変があります、気づいてくださいって言われてるみたいね」と言っていましたが、そこまでの画像を作ることは難しいです。

しかし、CTやMRIは撮影条件や画像の作り方で見え方が変わってきます。

医師が疾患を見つけれれるかは診療放射線技師の撮影の技術と知識にかかっています。

撮影の知識だけでなく、疾患についても知識を深め、医師が疾患を見つけやすい画像を作らなければいけません。

 

診療放射線技師は、ただ撮影をするだけでなく、医師に疾患を気づいてもらう画像を作るのが仕事なのです。

まとめ

今回の話は離婚して小さい息子と離れて暮らしている私にはキツイ内容の話でしたが、ドラマとしては面白かったです。

MRIの専門的な用語は簡単に説明が入ってましたが、一般の人にはチンプンカンプンだと思います。

この記事のでの解説にもT1強調画像、T2強調画像、SNR、分解能に関してはあえて触れませんでした。

需要があるか分かりませんが、今度MRIについてまとめた記事を書いてみたいと思っているので、そこで詳しく説明します。

ラジエーションハウスを通して裏方である診療放射線技師の仕事を知ってもらえると嬉しいですね。

 

ラジエーションハウス第3話の感想と解説はこちら↓

【月9ドラマ】ラジエーションハウス第3話を見た放射線技師の感想と解説! - 結婚したいアラフォー男の活動報告ブログ

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