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【月9ドラマ】ラジエーションハウス第4話を見た放射線技師の感想と解説!

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前回のラジエーションハウス記事の反響に驚いているカズッチです!

ラジエーションハウスを見た感想と補足的な解説を毎回していたのですが、第3話はデンスブレストや健康診断で見つけられない病気の事などで関心が高かったせいなのか、たくさんの人に記事を読んでもらえました。

記事を読んでくれた方、記事を紹介してくれた方に感謝しながら、今回も感想と解説を書いていきたいと思います。

第4話は気胸による肩の痛みでしたね。

前回のマンモグラフィーとは違い、肩関節の撮影と気胸に関しては、ある程度知識があるので難しくならない程度に解説と作中の補足をしていきます。

特発性大腿骨頭壊死症に関しても簡単に解説しますね。

 

ラジハ第4話を見た感想

今回は特に命に係わる様な病気が出てこなかったので、少し盛り上がりに欠けた感がありましたね。

今回は股関節も肩関節も病気はありませんでした。

しかし、診療放射線技師撮影の撮影技術により、正しく診断できない可能性があることが示されていましたね。(肩関節の再撮影の件は後で詳しく解説します)

診療放射線技師は医師が正しく診断できるように、知識と技術を高めて最高の画像を撮影するために頑張ってるという事を知ってもらえると嬉しいですね。

 

それにしても毎回小野寺技師長かっこいいですね、こんな技師長の下で働きたかった!(軽い愚痴)

 

新人技師の仕事の要領と知識

当然ですが、どのような仕事でも始めは仕事のペースも遅く、技術も身についていません。

診療放射線技師も国家試験を合格しているとはいえ、現場に入ったばかりでは知識・技術ともに乏しいのです。

実は撮影の基本体位などは学校で勉強するのですが、全ての撮影知識をしっかり身に着けて卒業する人は少ないのではないでしょうか?(たぶん…)

また病院によって撮影方法が若干異なっていたりしていて、その施設での撮影方法に慣れないといけません。

仕事に慣れるまでは撮影にも時間がかかるし、覚える事も多く大変ですよね。

しかし、実際に撮影をするときに広瀬のようにポジショニングの確認を口に出して不安そうにしていると患者さんが不安になります。

撮影者は自信がなくても自信があるふりをして撮影しないといけないですね。

 

医者である放射線科医とは違い、新人の診療放射線技師は病気の知識は、ほとんど無いと言っても過言ではありません。

しかし、適切な画像を撮影するためには病気の知識が不可欠であり、場合によっては医師に追加指示を依頼したり、病変の報告をしなければなりません。

ドラマ内で鏑木先生が「私たちの指示に従って撮影だけしてれば良い!」と言っていました。

診療放射線技師は医師の指示がなければ検査を行うことが出来ないと法律で決められているんですよね。

しかし、医師の指示に従って撮影しているだけではなく、医師の指示の範囲内で最適の撮影をしなければなりません。

ドラマ内で広瀬がマニュアル通りではなく、撮影範囲を広げて撮影をしていました。

患者さんの症状から病変を予測してマニュアル通りでない撮影を行う事ができるようになれば一人前の診療放射線技師ですね。

そして、医師に意見を言えるくらい知識をつけて病気に対する意見を言えたり撮影を提案できるようになることが診療放射線技師の理想形です。

まあ、大きい病院になればなるほど医師に意見するなんて難しいですけどね…。

肩関節の撮影のポイント

カンファレンスで表示された画像は関節の抜けが甘いと言われていましたね。

ドラマ内でも軒下が解説をしていましたが、腕の骨と肩甲骨で形成される関節(青矢印)や隙間(黄色矢印)を綺麗に描出しなければ正しく診断することが出来ません。

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肩関節の撮影の時は体を斜めにして、少し上から下に向けて取るのですが、カンファレンスの時の画像はほぼ正面から真っすぐ撮影した画像だったと思われます。

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右は正面から真っすぐに撮影した画像ですが、正面から撮った画像だと関節が抜けていないのが良く分かりますね。

診療放射線技師の技術や知識が低ければ撮影した画像の質も低くなります。

そのため、診療放射線技師は診断に最適な画像が撮影できるように、日々撮影や病気に関して勉強を続けているのです。

照射野(撮影範囲)の設定

目的とする部位に照射野を絞らなければ無駄な被ばくが増えてしまうので、照射野は最小限に絞って撮影する事が基本になります。

しかし、必要に応じて照射野を広げて撮影をすることで、今回の気胸のように目的外の病変を見つけることがあります。

他の例として腰痛で腰椎の撮影をする場合に、腰椎に絞って撮影をするのではなく、少し広げて取ることで胆石や腎結石などが見つかり、実は石による痛みであることを見つけることがあります。

患者の症状を見て撮影体位や条件、撮影範囲などの変更を判断する事も診療放射線技師の大切な仕事です。

トリミングに関してですが、五十嵐がしていたようなHTMLみたいなものを入力しなくてもボタン1つで元に戻せるはずです。(もしかして機種によっては必要?)

撮影条件(電圧・電流・撮影時間)による画像の見え方の違い

今回ドラマでは肩の画像から気胸を見つけ、胸部(肺)の条件で再撮影をしました。

肺が一部しか映っていないだけではなく、肩の撮影条件では肺を正しく評価することはできないのです。

肩を撮影する場合は骨を見る事が目的のため、電圧を低くして撮影をします。

それに対して、肺を撮影する場合は肋骨などの骨が邪魔にならないように高い電圧で骨を透過させて撮影をするのです。

※電圧を上げると放射線が通り抜ける力が強くなります

そのため、肺の病気である気胸を正しく診断するために胸部条件で再度撮影をしたんですね。

ちなみに、胸部撮影の時は心臓の動きなどで画像がぶれないようにするため、他の部位に比べて照射時間を短く設定します。

ポータブル撮影とは?

今回ドラマ内でポータブル撮影という言葉が何回か出てきましたよね。

ポータブル撮影とはレントゲン室ではなく、病室や手術室にポータブル装置を持って行き撮影することです。

悠木が押していた小型の機械を病室や手術室に持ち込んで撮影をします。

特発性大腿骨頭壊死症とは?どんな病気?

足の付け根の骨の丸い部分を大腿骨頭と言い、大腿骨頭の血流障害が起きて骨が壊死(自然融解によって骨が壊れる)する病気で、厚生労働省の特定疾患に指定されています。

原因は、はっきりと分かっていないのですが、アルコールの多飲やステロイドの服用が強い因子と言われています。

 

壊死が発症しても初期では骨頭が潰れ始めなければ症状がでません。

骨頭が潰れ始めると変形性股関節症と違い、比較的急速に痛みが出始めます。

 

壊死の範囲が限定的で、進行の様子がなければ杖などで股関節への負担を軽くすることで保存的に経過を見ます。

しかし、症状が強く進行していくなら手術をしなければなりません。

 

通常のレントゲン撮影では骨頭が破壊されていないと判別はできません。

MRI検査をすればレントゲンでは見えない骨の内部を見ることができるので、壊死の状態を診断することができます。

気胸ってどんな病気?レントゲンではどう見える?

気胸とは何らかの原因(外傷、病気、自然発生等)で肺に穴が開いて、肺の空気が漏れてしまう事です。

特に強い衝撃なども受けていないのに気胸を起こす事を自然気胸と言い、若く背が高い、やせ型の男性に多く発症します。

肺は風船のような物なので、気胸を起こし肺に穴が開いてしまうと、胸の痛みや呼吸苦、咳などの症状が出ます。

 

レントゲンで肺の写真を撮るとこのように見えます。

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右画像は肺から漏れた空気の部分を囲ってみました。

肺の中には血管が走っていて、正常であれば黒く映っている肺の中に白い線として描出されます。

しかし、左肺の囲った部分は肺ではなく空気なので血管陰影である白い線が確認できません。

※胸部レントゲン写真は向かって右側が患者の左側です

通常肺のレントゲン写真を撮影する場合は肺を広げるために息を吸い込んで撮影をします。

しかし、気胸を疑う場合は息を吐いて撮影した方が気胸の状態を良く観察することができます。

次の写真は同じ患者で、息を吐いて撮影した画像です。

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息を吸った状態の写真より左肺の空気の部分と肺の部分の境界がはっきりして、気胸であることが鮮明に描出されていますね。

さらに左肺が気胸になっているため左肺が右側に強く押され、気管(黄色線)が右の方にずれています。

また、右の横隔膜の位置も高くなっているのも分かりますね。(緑線)

気胸を疑う場合は吸気だけではなく呼気の状態で肺のレントゲン写真を撮影すると気胸を見つけやすくなります。

 

治療法は軽症であれば経過観察で自然回復を待つのですが、気胸の程度が強い場合は胸に管を刺して、胸腔に溜まった空気を持続的に排出する胸腔ドレナージを行わなければいけません。

さらに、空気の漏れが止まらない場合や両肺で気胸を起こしている場合などは手術による治療を行います。

 

まとめ

今回は前回のような盛り上がりはありませんでしたね。

実際の現場から考えるとツッコミどころも多いですが、ドラマはあくまでフィクションなので、それも含めて個人的には毎回楽しく見ています。

ドラマを通して診療放射線技師の仕事を多くの人に知ってもらえるのは嬉しい事なので、これからもラジエーションハウスを見て欲しいですね。

 

ラジエーションハウス第5話の感想と解説はこちら↓

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